化粧品公正取引協議会 - COSMETIC FAIR TRADE CONFERENCE -

コスメチックQ&A - 化粧品の安全性と成分

化粧品の安全性と成分
化粧品の肌や体への安全性全般と、配合成分の本来の目的や種類、特徴などについてまとめています。
子どもがクリームをなめてしまいました。大丈夫でしょうか。

 濡れたガーゼで口の中をふき、(飲んだものを薄めるために)水や牛乳を飲ませて、しばらく様子を見ましょう。それでも気になるときには、飲んだり食べたりした化粧品と全成分表示が書かれているものを持参して医師の診療を受けるとよいでしょう。

 クリームに限らず、化粧品の原料には安全性の高いものが使われていますので、たとえ誤って飲んだり食べたりしても、特に危険はありません。

 ただし、ネイルカラーや除光液、脱毛剤、脱色剤などは、粘膜に炎症を起こす恐れがあり大変危険です。くれぐれも誤って口に入れることのないよう十分注意し、万一飲んでしまったときには、吐かせたり水を飲むなどの処置をするとかえって危険なので、何もせずにただちに医師の診療を受けてください。

 小さな子どもにとっては、色とりどりの化粧品は好奇心をくすぐります。化粧品は日ごろから子どもの手の届かない所に保管し、使用後は必ずきちんとキャップを閉めるようにしましょう。

誤飲・誤食が起きた時には

 化粧品の誤飲・誤食が起こってしまった時には、まず、化粧品の製造販売元のお客さま窓口に相談されるのがよいでしょう。さらに、最寄の医療機関の診断を受ける際には、医師が化粧品会社の相談窓口から直接技術情報が取れるように、化粧品を持参することが必要です。

 厚生労働省の所管法人(財)日本中毒情報センターが一般市民向けに相談を行っています。化粧品についても「中毒110番」で応急処置などの緊急情報を提供しており、一般市民への情報提供は無料で行っております。(通話料は相談者の負担となります。)

(財)日本中毒センター 一般市民向け相談窓口
 大阪中毒110番 072-727-2499(365日24時間対応)
 つくば中毒110番 029-852-9999(365日9~21時対応)

敏感肌用化粧品をずっと使っていると、肌が弱くなるというのは本当ですか。

 敏感肌用化粧品を継続して使用していたために肌が弱くなることはありません。

 敏感肌用化粧品とは、化粧品に配合されている特定の成分によって、カブレ・赤み・腫れなどのアレルギー反応を起こす肌や、ピリピリ、チクチクといった一過性の刺激を起こしやすい肌のために、それらの原因となる可能性のある物質を配合しないようにつくられている化粧品です。

 季節や体調によって一時的に刺激を受けやすくなった肌の場合には、肌の状態が安定すれば普通の化粧品を使用することができます。乾燥が気になるようなときは、保湿効果の高いクリームや美容液などをプラスして使用することも可能です。

〔出典:日本化粧品工業連合会編「コスメッチックQ&A事典」〕