化粧品公正取引協議会 - COSMETIC FAIR TRADE CONFERENCE -

コスメチックQ&A - ベースメークアップ化粧品

ベースメークアップ化粧品
乾燥や紫外線などの様々な外的刺激から肌を保護するとともに、肌色や肌の質感を整え、表情の魅力をアップさせる化粧品です。
ファンデーションの前には、必ず化粧下地を使わなければいけないのでしょうか。

イメージ:化粧下地とファンデーション

 化粧下地には、ファンデーションの肌へののびをよくし、密着性を高めて、美しい仕上がりを長く持続させる働きがあります。また、製品によっては、付加価値として紫外線防止や保湿、肌色補正など多機能なタイプもあり、目的に合わせて選択できるようになっています。

 化粧下地を使用せずにファンデーションを塗ったり、乳液やクリームを代用として使うと、ヨレや化粧くずれなどが起きやすく、美しい仕上がりを維持できないこともあります。

 やはり、ファンデーションの前には、そのファンデーションに合った化粧下地の使用をおすすめします。

使っているうちに、パウダーファンデーションの表面に細かいブツブツができました。

イメージ:ファンデーション

 このような粒や固まりは、ファンデーションの粉体が集まって固まったもので、異物や変質ではありません。

 パウダーファンデーションには、保湿効果や肌への密着性などを高める目的で、粉体と共に保湿剤が配合されています。最近では化粧効果、使用感などをさらに高めるために、粉体の表面に保湿剤などを直接コーティングすることも多くなっています。

 そのため、スポンジでファンデーションを取るときに力が入り過ぎたり、同じ場所ばかりをこすると、粉体と粉体がくっついて粒や固まりができる場合があるのです。

 スポンジでファンデーションを取るときには、表面を均一になでるように優しいタッチで取るようにしましょう。

ファンデーションを塗ったところに金属のメガネフレームが触れると、肌が黒ずむことがあります。

イメージ:めがね

 ファンデーションに配合されている酸化チタンという粉体がメガネフレームの金属をこすって、非常に細かい金属の微粉末をつくることがあります。これが汗や皮脂と混ざって、肌やフレームが黒くなるのです。

 肌への悪影響はありませんので、心配ありません。フレームの黒ずみは拭き取れますし、肌についた黒ずみは洗えば簡単に落ちます。

 酸化チタンが硬度の高い物質であるのに対し、メガネフレームに使用される金・銀などは比較的軟らかい金属なので、このような現象がまれに起こるのです。気になる場合には、金属以外のメガネフレームを選ぶとよいでしょう。

※酸化チタン:肌の上で紫外線を乱反射させたり、ファンデーションのカバー力を高める、金属に由来する成分

夏用のファンデーションが残っています。秋になってからも使っていいですか。

 秋の初めの頃はまだ気温も湿度も高く、夏のような環境が続く日もあります。夏用のファンデーションが肌の状態と合っていれば、そのまま使用を続けても特に問題はありません。

 ただし夏用のファンデーションは、汗や皮脂に強く、紫外線防止効果に優れている反面、やや保湿効果が低く、感触もさっぱりしたタイプが一般的です。

 季節の変化とともに、なんとなく肌が乾いてきたり、ファンデーションのつきやノリが悪くなってきたように感じたら、それを目安に、保湿効果の高いファンデーションに切り替えてください。

〔出典:日本化粧品工業連合会編「コスメッチックQ&A事典」〕