化粧品公正取引協議会 - COSMETIC FAIR TRADE CONFERENCE -

コスメチックQ&A - 化粧品の表示について

化粧品の表示について
化粧品の容器や包装にある様々な表示(種類、配合成分や用量、効果、使い方など)についてまとめています。
「全成分表示」とは何ですか。

 「全成分表示」とは、化粧品に含まれている全ての配合成分名を化粧品の容器または外箱などに表示する、という成分表示方法のことです。化粧品の成分名は全メーカー共通で表示されているので、化粧品選びのひとつの目安になり、配合成分を見て化粧品を比較したり、選んだりすることができます。

 また、全ての成分を表示することになって、特定の成分でアレルギー反応を起こしていた人は、次回からその成分の配合されている製品を避けることができるようになりました。また、アレルギーが起きたときも、全成分表示が書かれているものを持って皮膚科専門医の診察を受けることで、さらに原因が調べやすくなりました

化粧品の容量表示の「g」と「ml」は、どう使い分けられているのですか。

 基準となるのは中身の粘度です。

 中身の量を測定するときに、上皿てんびん(図1)のようなはかりでの測定が適しているもの(粘度が10,000センチポイズ以上のもの)は「g」、メスシリンダー(図2)のようなはかりが適しているもの(粘度が10,000センチポイズ未満のもの)には「ml」が使われます。

 センチポイズは粘度を表す単位で、目安としては、1センチポイズが水の粘度、100センチポイズがサラダ油くらいの粘度。10,000センチポイズは、非常にコクのある乳液の粘度で、傾けたとき流れるか流れないかの状態です。

※ 10,000センチポイズ以上は、クリーム状、ジェル状の製品の他、石けんやファンデーション、メークアップ料といった固形のもの、10,000センチポイズ未満は、乳液状のものから、シャンプー、化粧水、フレグラスなど水に近い液状の製品がこれにあたります。

〔出典:日本化粧品工業連合会編「コスメッチックQ&A事典」〕