化粧品公正取引協議会 - COSMETIC FAIR TRADE CONFERENCE -

コスメチックQ&A - 化粧品の取り扱い方

化粧品の取り扱い方
化粧品を保管するときや使用するとき、または捨てるときに、注意しておかなければいけないことについてまとめています。
化粧品を置いたドレッサーの表面が変色してしまいました。

イメージ:ドレッサー(鏡台)

 化粧品の中身がこぼれて、ドレッサーの塗料を溶かしてしまったのでしょう。

 化粧品には、アルコールや香料、保湿成分、オイル、溶剤など、塗料や樹脂を溶かす性質を持った成分が含まれています。これらの成分は肌には何の悪影響も与えないのですが、家具の塗料や樹脂を溶かして、変色させたりシミを作ったりすることがあります。特に、香水、ネイルカラー、ヘアトニック、アフターシェーブローション、化粧水などは注意が必要です。

 化粧品は、ドレッサーなどの家具類の上に直接置かず、ガラスや陶器のトレイなどにのせてください。

 また、ヘアスプレーやスプレータイプのオーデコロンなどの化粧品を使う場合は、周囲の家具類にかからないよう十分気をつけましょう。

使い残したヘアスプレーを捨てたいのですが、どうすればいいですか。

 ヘアスプレーなどのエアゾール製品は、噴射剤としてLPG(液化石油ガス)やDME(ジメチルエーテル)などのガスが使用されています。

 使い残したエアゾール製品をそのまま捨てると、家庭ごみの収集・処理中での破裂火災事故につながる可能性がありますので、使い切ってから破棄することになっています。

 使い残したエアゾール製品がある場合には、火気のない戸外で噴射音が消えるまでボタンを押し、ガスを抜いてから、自治体のルール(家庭ごみ分別方法)により破棄するようにしてください。

※ 残ガス排出機構が付いているエアゾール製品の場合は、使い切ったと思っても念のため、必ずその排出機構を使用し、完全にガスを出し切ってから、自治体のルールにより破棄するようにしてください。

〔出典:日本化粧品工業連合会編「コスメッチックQ&A事典」〕