化粧品公正取引協議会 - COSMETIC FAIR TRADE CONFERENCE -

コスメチックQ&A - ポイントメークアップ化粧品

ポイントメークアップ化粧品
目もと、ほほ、くちびる、爪などに美しい色彩を施し、表情にメリハリを与え、さらに魅力的に演出する化粧品です。
買ったばかりのマスカラなのに、ブラシに液がついてきません。

イメージ:マスカラブラシ

 最近のマスカラは容器開発が進み、仕上がり効果が十分に得られるように、容器の口もとでブラシがしごかれて余分な液が取り除かれ、常に適量の液がつくようなしくみになっています。

 取り出したブラシに液がついていないように感じるのは、マスカラ液がブラシの毛先でなく、毛と毛の間についているからで、ブラシを手の甲に軽くつけて動かしてみても液はつきませんがまつ毛に塗るときちんと液がつきます。

 マスカラは使用前後にキャップをきちんと締めないと、中身が乾燥して使いにくくなることがあります。また、ブラシをしごく際に容器のねじ部分に液が固まるとキャップがきちんと締まりませんので注意しましょう。

食事をするたび口紅を食べているように思います。大丈夫でしょうか。

 口紅に限らず、化粧品の原料は安全性を厳しくチェックしたものが使用されていますので、もし口から入るようなことがあっても心配ありません。

 また、口紅は固形のワックス類、液状の油脂類、色素等でつくられていますが、そのうちの色素については、現在、食用として許可されている色素と粘膜用として許可されている色素のみが使用されています。

 また、実際に口に入るのはごく微量と考えられます。日本化粧品技術者会のレポート(日本化粧品技術者会会誌Vol.12、No.2、1978)によると、仮に1日に6回口紅を塗り直すとして、そのうち60%が口に入っても、その量が1日で0.07gを超えることはありません。

ネイルカラーの容器には、金属の小さなボールが入っています。これは何ですか。

イメージ:めがね

 ネイルカラーをしばらく置いておくと、顔料やパール剤など比重の重いものから底に沈澱し、上部に透明な溶剤が残って、2~3層に分かれてしまうことがあります。そこで、ネイルカラーを使用する前に中身をよく混ぜ合わせ、色を均一にするために金属ボールが入っているのです。

 顔料を含まない透明タイプのものは、中身を混ぜ合わせる必要がないので、金属ボールは入っていませんが、濃い色のネイルカラーには特に顔料が多く、またパール光沢のものにはパール剤が、パステルカラーのものには白色顔料が多く含まれていますので、ほとんどの場合、金属ボールが入っています。軽く容器を振ってからお使いください。

※ 容器を振るときは、あまり、強く振り過ぎないように注意しましょう。容器が割れることがあります。

化粧品の金属ボール

 中身を良く混ぜ合わせる必要がある化粧品には、容器の中に金属ボールが入っています。これらの金属ボールは通常ステンレスで、もちろん、さびたり溶けたりすることはありませんので、肌に悪影響を与える心配はありません。ネイルカラーのほか、リキッドファンデーションや、エアゾール製品などに使用されています。

〔出典:日本化粧品工業連合会編「コスメッチックQ&A事典」〕