化粧品公正取引協議会 - COSMETIC FAIR TRADE CONFERENCE -

コスメチックQ&A - ヘアケア化粧品

ヘアケア化粧品
髪と頭皮を常に清潔に保つとともに、つやとうるおいを与え、髪を美しく魅力的に整える化粧品です。
シャンプーを毎日すると紙が抜けやすくなるというのは本当でしょうか。

 健康な髪は、自然の生え変わりサイクルによって1日につき男性で約100本近く、女性では約60~70本近く抜けるのがふつうです。

 必要以上に力を入れて髪をひっぱったり、こすったりしなければ、シャンプーが原因で抜け毛が増えるようなことはありません。シャンプーの時に抜け落ちた髪は、もともと抜けるべき髪だったと考えていいでしょう。

 むしろ、何日もシャンプーをせずに頭皮を不潔にしておくと、毛穴につまった皮脂に常在菌が繁殖し、それによる刺激が原因となって、髪が抜けやすくなることがあります。適度なシャンプーで頭皮・頭髪を常に清潔に保ちましょう。

ヘアリンスとヘアコンディショナー、ヘアトリートメントはどう違うのですか。

 シャンプー後に髪を整えるという意味ではほぼ基本的な効果は同じです。もともと「ヘアリンス」は、シャンプー後の髪のクシ通りをよくして、静電気を防ぎ、髪のつやをよくする製品のことを言います。

 「ヘアリンス」が市場に多く出回るようになったころから、傷んだ髪を健やかな状態に導くことを付加価値としたヘアケア製品が、各メーカーごとの定義で「ヘアコンディショナー」「ヘアトリートメント」などとして登場してきました。

 同じような名前であっても、基本的にメーカーごとブランドごとにその製品の目的や効果の範囲が違います。ネーミングだけでなく、製品の詳しい説明をよくよく読んでから購入するようにしましょう。

養毛料と育毛料は、どう違うのですか。

 養毛料と育毛料は、よく似た名前がつけられており、どちらも同じように毛髪と頭皮を健やかに保つ製品なので、まちがえやすいのですが、実際は次のような違いがあります。

 養毛料は化粧品で、フケ・かゆみを抑え、不足しがちな水分・油分などを補って、毛髪と頭皮の健康を保ちます。

 一方、育毛料(正しくは育毛剤)は医薬部外品で育毛、脱毛予防、発毛促進、フケ・かゆみを抑えるなど、より直接的な育毛効果があります。また、その多くは、薬用育毛剤、薬用発毛促進剤など、名前に「薬用」がついています。

 購入時には、説明表示をよく確認して、目的に合った製品を選ぶようにしてください。

〔出典:日本化粧品工業連合会編「コスメッチックQ&A事典」〕